ママとパパが病院に着いた時にはラッキーの姿は既に病院が用意した段ボールに入れられていました。泣き出すママの気持ちを押さえるように院長はここに至った治療経緯を丁寧に静かに説明してくれました。症状からして水頭症が考えられるとのこと。ただ血液検査の結果もみてみないと確定はできないとの事でした。「ペットショップから段ボールで我が家に来て2日後に同じ段ボールでこんな姿で帰るのは、あまりにラッキーが可哀そうすぎる・・」そう言って車の中で動かぬラッキーを撫で続けるママの姿に、パパは返す言葉が何もありませんでした。翌日からパパは仕事に出かけました。我が家でラッキーと過ごしたママはとても辛かったと思います。それから1週間程は、パパが会社から帰宅する度に玄関に目を赤くして元気ないママの姿がありました。パパはそんなママの気持ちを察しながらもラッキーが虹の橋を渡れるよう手続きを進めるよう少しずつ助言しましたが、ママは頑なに拒み続けました。ラッキーが荼毘にふされラッキーのケージ等の思い出のものが処分されたのは、パパが考えていたよりも相当後の日のことでした。ママとパパはラッキーへの思いを振り返ると、いつも辛い気持になっていました。でも、その気持ちも、最近では、「短いラッキーの人生の中で、2日間でも一緒に過ごせた私たちはラッキーだったよね」とママ言い、パパも「天国から(お世話になりました)と、いつもママを見つめているよ」と言えるようになりました。我が家に来て16年も大切な思い出を作り続けてくれるチコという愛犬もいれば、わずか2日で一瞬の思い出を残して虹の橋を渡ったラッキーもいたことにママとパパは感謝しつつ、これからも愛犬との生活を育んでいきたいと思います。今頃は、ラッキーもケンやラックと一緒に雲の上を走り回っていると思います。ラッキー、あなたと過ごした2日間は、2年にも値する思い出の時間でした。ラッキー、ママとパパはいつまでもあなたのことは忘れません。ありがとう。